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モテる理由



何年か前のブログで私の取引先、鉄工屋のダナ・プトラのことを書いたことがある。

憶えている方もいらっしゃるかもしれない。

この時のブログの内容は、彼が商談の場所に連れてきた奥さんと子どもは今まで会ったこともない3番目の奥さんとその子供だったということ。

「前の奥さんと違うよね」

と訊くと彼は

「長い話になる」

とだけ言って多くを語らなかった。

鉄工屋 ダナ・プトラ
https://tubaki-ya.com/blog/1679





先月、インドネシアからのコンテナが到着した。

その中に、あるお客様から注文をいただいたOEM商品が入っていたのだが、それは工場がオソロシク形状を間違えていた。

日通の倉庫でそれを見たときは腰が抜けそうになった。

すぐに作り直すよう工場に指示をして、それを航空便で送ろうと思った。

ところが重量から換算した輸送料は4100ドルにもなるという。

いくらなんでもそれは...

と言うことで船便で送ることにした。

船便のミニマムの輸送量は2立方メートルで、460ドル。

2立方メートル以下のものを運んでも460ドルはかかるということ。

そして、工場が作り直す製品の体積は0.2立方メートル。10分の1。

容量がだいぶ余るので、現地に積み残してある荷物も一緒に送ることにした。

そういえばアイアンの棚受け金具も欠品してるものがあるな。

ついでに送るか、と鉄工屋のダナ・プトラにオーダーすることにした。

彼は以前バリ島に住んでいたが、今は生まれ故郷のジャワに帰っている。

そして私の荷物を輸送してくれる運送屋と同じジョグジャカルタに住んでいる。

ワッツアップというSNS(東南アジア版LINE)で彼に棚受け金具を注文すると

「いつまでに仕上げればいい?」

と返事があった。

その日は3月22日。25日までにできるかと訊くとOKとのこと。

少ない注文でゴメンね、と言うとノープロブレム、と返ってきた。

棚受け金具は約束の25日の前日、24日に納品され、ただいま他の商品とともに海上輸送中です。

「25日に仕上がったら直接ジョグジャに持って行けばいい?」
「そう、APカーゴまで」
「イヤ、ありがとう」
「少ない注文でゴメンね」
「イヤ、ノープロブレム」






先日、Facebookの「知り合いかも」のところにダナ・プトラが出てきた。

あいつ、Facebook始めたんだ。

さっそく友達申請をして彼の投稿をのぞいてみたが、全然投稿してないじゃん。

プロフィールを変更しました、とか何年に生まれましたとか、結婚しましたとか...

ん?

今年の2月21日に結婚してる。


4回目だよ。

口数が少なく、イケメンでもなく、いつも金に困ってるけどなぜか女にもてる。

そして同じ日に「ブリタールに引っ越しました」とある。

4回目の結婚を機に引っ越したのか、いまはジョグジャカルタには住んでいないようだ。

ブリタールってどこにあるのか知らないけれど、注文した金具をすぐに届けてくれたんだから、きっとジョグジャカルタの近くだよね?

ちょっと気になって共通の友達、バリのカデ君にブリタールはジョグジャカルタからどれくらい遠い?と訊いたら・・・

バイクで6時間!!!





22日に注文して22,23日の2日間で作って24日にバイクで届けてくれた。

片道6時間だから往復12時間。

「少ない注文でゴメンね」と言うと「イヤ、ノープロブレム」。

自分は今ジョグジャカルタにいなくて遠いところにいるんだ、なんてことは一言も言わない。

いつもピーピーしてるのに、私に対して一度も適正価格以上の金を要求したことがない。



口数の少ないアイツがモテる理由が、少しわかったような気がする。