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樹齢300年
粟崎のパン屋さん、りあんさんからパンを載せる〝板〟を頼まれました。
色や形はおまかせだけど、軽いものがいい。
タテ30cm、ヨコ40cmくらいのもの。
ウチの家具に使ってるマホガニーじゃちょと重たいので、軽くても少し薄い板を探しに行こうと思っていたら…
そうだ、以前同業者から譲ってもらった銘木があった。
ということで切って磨いて塗装した板がコレ。

なんの変哲もないただの板じゃないかと言われればそうなんですけどね。
この小口(木目に対して直角に切った切り口)を見てください。

これは柾目(まさめ)といってとても希少な部分なのです。
下の図は丸太の切り口、樹木の年輪です。

そして丸太を製材する(板にする」)ときはこのように切ります。

そして柾目というのはこの部分だけ!!

1本の丸太からわずかな枚数しか取れないのです。
そしても一度小口の写真を見てください。
目が詰まってるでしょ。
切って余った板の小口で年輪を数えてみました。
年輪の間隔は1ミリもないくらいです。
そして一つの年輪は1年。
鉛筆で10年ごとに印をつけて数えていくと…



少なくとも樹齢は280年!!!
板にするときに切ってしまった部分もあるのでおそらく300年以上育った樹です。
もうすぐりあんさんのお店ではこの板の上にパンが載っていると思います。
樹齢300年の板なんですよ~。
りあんさんは木、金、土の3日間だけの営業です。
国産小麦や奄美大島の素梵糖、自家製のこだま酵母、珠洲の塩など材料にこだわったパン屋さんです。
パン屋りあん
金沢市粟崎町へ77-1
090-8098-6287
木・金 07:00~12:00
土 07:00~夕方売り切れまで