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あ、ハビタ!高いのよ・・・
チェンマイから南東に約90kmの街、ランパーンは大小さまざまな陶器工場や工房が軒を連ねる焼き物の街。
伝統的な作風の焼き物だけでなく、世界中のメーカーから生産の委託を受けている。
だから実にさまざまな種類の陶器を見つけることができる。
たとえば、昨年入荷したものの中に「IKEA」のピッチャーがあった。


<IKEA>スウェーデンに本社を置くホームファッションメーカー。ヨーロッパを中心に世界24カ国、231店舗を展開。
このピッチャー、昨年50個入荷したのだが完売し、今回もリクエスト頂いていたが、仕入れることができなかった。
なぜ、こんなものを仕入れることができたり、また仕入れることができなかったり、なのかはこういうことだ。
陶器は必ず「焼き損じ」が出る。
工場はそのロスを見越して受注数より10~15%多い数を生産する。
たとえば5000枚の皿の注文を受けると、5500枚焼く。
焼き損じが300枚出る。
5000枚納品する。
すると200枚余る。
この余ったものを専門にさばく業者がいる。
その業者のひとりがワタシの大事な取引先。
余ったものだから正規の値段よりソートー安く買えるが、買いたくても余りが出ていなければ買うことができない。
今回入荷した陶器を洗っていたら(倉庫に積まれていたものをそのまま持って来るのでホコリだらけなんです)、皿の裏のロゴを見てカミさんがこう言った。
「あ、ハビタ!コレ、高いのよ・・」

奥:1300円 手前左:300円 手前右:1000円 (つばきや価格)
そーなの?名前は聞いたことがあるけど・・
さっそくインターネットで「ハビタ」を探すと、あるブログにこんな紹介が出ていた。
「1964年にかの有名なテレンス・コンラン卿によって始められた、イギリスのホームスタイル・ショップ。コンランの手を離れた現在はヒールズの傘下となっていますが、今をときめくトム・ディクソンがデザイン・ディレクターとなって、ますますスタイリッシュでモダンな感じに。イギリス全土に39店舗、ロンドンのキングス・ロードのお店にはカフェもあります。ほかにもヨーロッパ全土(主にフランス)にお店を展開しています。日本にお店がないのが残念です。」
このブログを書いた人は、わざわざロンドンから重たい思いをしてハビタの食器を持って帰ってきたらしい・・
そう、そんなにいいモンだったの・・
もっと買っとくんだった・・
ハビタ以外にもいろんな器が届いてます。


