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勉強机と熊本地震義援金
10月29日にメールが届いた。
「つばきやさん、こんにちは。10年以上前につばきやさんで購入した勉強机、引っ越しの都度、ずーっと一緒に持ってきていたのですが生活環境の変化とともに手狭になってきたため手放そうと思います。譲り手がいないため処分かと思ったのですが、気に入っていたので処分も気が引けて悩んでいます。こんな時、処分以外でどこか引き取ってもらえるところなどあるものでしょうか?教えていただけますと幸いです。金沢市 Y」
おっしゃる通りです。
処分はさびしい。
そこでご提案をした。
つばきやのフェイスブック上で譲り手を募ってみてはいかがですか?
きっと、あっという間ですよ。
しかしなあ…
先着順というのは、昼はお仕事でフェイスブックを見ることができない人がいるし、夜は家事などで見れない人もいる。
いつフェイスブックにアップするかで不公平感が出るよなぁ…
抽選か?どうやって抽選する…
と悩んだ末、入札形式をとることにした。
お金を出してまで〝欲しい〟という方のところへ行けばその机も大事にされるに違いない。
Y様に入札形式をとること、そしてそのお金は熊本地震義援金に寄付するというご提案をご了承いただいた。
Y様宅にその机を引き取りに行くと、それは思っていたよりもずっとキレイな状態だった。
10年間、大切にお使いになっていただいたのがよくわかる。
机を見て思い出したが、アレですよ、この机チーク材で作られている。
今ではチークの価格は10年前の4倍になっていて、同じ物を作ったら倍の値段で売っても割に合わないっつー代物です。
店に展示して、入札票と票を入れる箱を置いた。
「最低価格の設定は無し。1円からOKです。この値段で買えたらラッキー!という数字を書きましょう。どーしても欲しいときはちょと高めに」
展示すること8日間。
たくさんのお客様が、特に土日はその机を見に来られた。
締め切り日の営業が終わってから、さあ開箱。
一番高い価格はK様の2万円だった。
K様は入札の時に悩まれていた。
想像していたよりも机が大きかったからだ。
机を設置するのは2階で、階段が狭いから上がらないような気がする、とおっしゃっていた。
「もし落札できたらとりあえずトライしてみましょう。どうしても無理だったら時点の方に譲ればいいし」
とお伝えしたのを思い出す。
K様に、落札できましたよとメールを入れるとしばらくして電話があった。
「主人と相談したんですけど階段、無理だと思うんです。残念ですけど今回は見送ります」
とのこと。
ということで次点のS様へご連絡。
次点だったのですがこういういきさつでS様が落札されました、とお伝えするとS様宅も設置は2階とのこと。
でもS様は上げる気満々で、もう階段の手すりを外してしまったらしい。
先週の土曜、机を積んで金沢市のS様宅へ。
とりあえず設置場所を確認するために階段を上がるワタシとフジタの胸中はこうだった。
(いや~無理なんじゃないの~)
机のサイズの一番小さいところが70cm。
階段の幅は77cm。
でも真っ直ぐな階段じゃなくて途中で90度方向を変えなければならない。
とりあえずやってみよう。
結果…何とか入りました!!
最後の難関はココ
ご子息の部屋へはドアを外してソロリソロリ
あと1cm大きかったら入りませんでした
ということで来年小学校に上がる(たぶん)息子さんの机、設置完了。
そして本日、熊本地震義援金に18000円を送ってきました。