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陶展 ユルヤカナ器ト ドウブツ
ものづくりをする人たちは、円熟の境地に立った人は別にして、その作品が自分とともに成長していかなければならない。
いや、常に変革を求める人だけが道を究めることができるのだろう。
円熟の境地に立った人がそれに満足して同じ作品を作ることなど無いのだから。
若い作家さんも、2~3年会わずにいると、ああ、こんなの作ってんだ、というものを見られて楽しい。
11月12日から かわにし ちさ さんの 『陶展 ユルヤカナ器ト ドウブツ』 が始まった。
かわにしさんの前回の個展は、約1年半前の 『おしゃべりなじかん』 。
彼女のオリジナリティは動物の花器。
前回も動物の花器が面白かったけど、今回はカンガルー。
ウサギやクリスマスバージョンのトナカイもいます。
内側に釉薬ってどーやんの?って訊いたら、スポイトで注入して、ぐるりとまわしてつけるらしい。
ドット柄と
ストライプ柄のカップ類。
こんな色使い、好きだな。
カップの底にもひと工夫。
あ、そうそう、動物のモチーフ、今回は「鳥」もかわにしさんのお気に入りのようです。
そして葉っぱ柄も・・
皿にも鳥
皿にも葉っぱ
かわにしさんの陶器は表面がサラサラした土っぽい感じが印象的だったけど、今回の彼女のチャレンジはこれ。
透明感のある釉薬に、貫入(かんにゅう)と呼ばれる細かいひびが入っている。
セラドン焼きや南蛮焼きにも見られるこの貫入は、使い込んでいくうちにくっきりと見えてくる。
かわにし ちさ さんの 『陶展 ユルヤカナ器ト ドウブツ』 は 12月4日(日) まで。
12月3日(土)、4日(日)は本人が在廊します。
かわにしさんの作品を初めての人も、1年半前の個展を見た人も、彼女の器を楽しみに来てください。