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Y字テーブル



十年前につばきやで座卓をご購入されたお客様から再塗装のご依頼があった。

その座卓は、お客様ご自身の手で当店までお持ちいただいた。

 

あ~、懐かしいなぁ。

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この座卓はジャワ島のプロボリンゴという町にある工房で作られたもの。

材料の樹種は果物のマンゴの木。

以前、あるお客様に 「これはマンゴの木です」 とご説明したら驚かれた。

なぜならそのお客様は沖縄出身で、沖縄のマンゴの木は大きくなってもせいぜい直径が30cmほどにしかならないからなのだった。

「沖縄のマンゴは手を伸ばせば届くところに生ってるんですよ」とおっしゃっていた。

プロボリンゴのマンゴは直径が1メートルのものもある。

その工房は果物のマンゴの木を使った厚物(天板の厚いテーブルやベンチ)を得意としていて、値段も安くモノも良かった。

ただ遠くてね。

その地域には取引先がその工房1軒しか無く、行くのに1日、商談に1日、他の取引先のいる地域に戻るのに1日、計3日もかかるので大変だった。

そこで他の取引先にその工房の伝票を見せて、これと同じ価格で同じものを作れるかと尋ねたら、やるというのでプロボリンゴの工房からはそれから足が遠のいた。

それが十年前のこと。

それ以来、樹種はマンゴからアメリカネムノキに替わったけれど、厚物のベンチや座卓は相変わらずつばきやの看板商品です。

 

 

でも、プロボリンゴの工房オーナーは遊び心があった。

上の写真の座卓もワタシが指定したのは横幅のサイズ180cmだけ。

10本に1本はこんなのを入れてくる。

また、お客様にもこんなイレギュラーな形を好まれる方がいらっしゃる。

 

 

久しぶりに見たこの座卓の写真を撮り、今の取引先に見せて、どうだおもしろいだろ、こんなのも混ぜてくれ、と頼んだ。

アメリカネムノキはマンゴほど屈曲せず、比較的まっすぐに育つのでなかなか面白い形に巡り合えないが、今回は小さめな座卓で趣のあるものが入った。

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樹木が育つ過程で大きく枝分かれした部分をスライスして天板にしてある。

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さっそく若いご夫婦のお客様がご購入くださいました

着色せず、クリア塗装仕上げです

 

今回入荷したのは3台。

その3台の天板を重ね合わせると、1本の木から取られたものというのがわかる。

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枝分かれした部分がYの字のように見えるので『Y字テーブル』と呼んでます

横幅は120cm。

高さは40cmまで、お好きな高さにカットします。