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若い方のトシ
今回の出張時、ジャワのドライバー、デニさんがこう言った。
「私は今年、45歳になった。初めてトシのドライバーをやったのは30歳の時だからもう15年になる。」
ってことは、ワタシは40歳だったのね・・・
いつも家具の取っ手金具を買う店の伝票が、手書きからPCのプリントアウトになった。
「へ~、パソコンでプリントアウト!バグ~ス!」
とほめて(?)やると、彼らは照れ笑いをした。
その印字された伝票を見ながら、え~と、これが型番で、これが数量で、あ、数量のところの小数点以下「.00」はいらないんじゃないの、合計金額がこれで・・とチェックしていたら顧客名のところに
〝Mr.Toshi Muda〟
と書いてある。
〝Toshi〟はワタシの名前、〝Muda〟 は〝若い〟だから 『若いトシ』 と言うような意味だろうか。
コレ、どーゆー意味?と訊いたら顧客の中に日本人のトシがもう一人いるらしい。
ということは、もう一人のトシは私よりも年配なのだろうか。
そのことを尋ねたら、いやもう一人の方が若い、と言われた。
じゃ、なんで?
まだ扱いの慣れていないPCに Mr.Toshi と入れたら Muda の方までくっついてきたらしい。
ゴメンナサイ、と苦笑いする彼らの顔がおかしかった。
先日、家のそばをランニングしていたら公園からボールが転がってきた。
『交通公園』と呼ばれる小さな公園で、歩道に面したところはフェンスの代わりに生垣が茂っている。
その生垣の間からポンポンと弾みながら転がってきたボールは、そのまま行くと歩道を超え車道に出てしまう。
とっさに足で止め、拾った。
幼稚園児らしい女の子がボールを追いかけてきたので渡してあげた。
女の子は公園に戻り、生垣の向こうにいる、たぶん母親にこう報告していた。
「おじいちゃんに拾ってもらった」
まだ見ぬ若いトシ君。
君がいくつだか知らないが、15年前のワタシのように手探りで、でも少しづつ経験を積み、仕事を憶えてゆく喜びを感じているんじゃないだろうか。
オジサンもがんばるから、若いトシ君もがんばれ。