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ムスコの夏休み
10年ひと昔と言うけれど、ホントに10年前なんて、ついこの間です。
我が家のワンコ、先代のハナ1号が亡くなったのは9年前のGW。
迷い犬だったハナ1号は首輪をしていたのでどこかで飼われていた犬で、きっと飼い主は探しているに違いないと、張り紙をしたり、ラジオの迷い犬情報に出したり、ハナを自由に歩かせれば飼い主のところへ戻るかもしれないと当時勤務していた会社のアルバイト君たちにリードを持たせて散歩させたり。
いろいろやってみたけれど、結局飼い主は見つからず警察に届けたら、迷い犬は落とし物扱いになるので4日を過ぎると保健所へ行き処分されるのだと聞き、4日目に引き取り我が家のワンコになった。
人懐っこく、賢い犬で、我々夫婦の愛情がその後に生まれた息子に注がれても、焼きもちを焼くこともなく、兄弟のように育った。
1号は、ムスコが中一の時に息を引き取った。
GW中、ムスコはどこへも出かけずハナのそばで見守った。
それが9年前。
ハナ1号を荼毘に付した後、保護犬(殺処分される前に保健所等から引き取ってきた犬)に新しい飼い主を探すボランティア団体「石川ドッグレスキュー」から一匹の犬を引き取った。
それがハナ2号。
今のハナです。
見た目はそっくりなんだけど、1号と違って人に懐かない。
捕獲された経験からなのか、いつもおびえていて尻尾が下にさがっている。
尻尾がくるっと上に丸まったのを見たのは、ハナが我が家に来て半年もたったころだった。
保護犬なので正確な年齢はわからないが、獣医さんによると推定5歳だという。
すごくビビりな犬だけど自分の縄張り(我が家だとかおじいちゃんの家だとか)に知らない人が来ると吠える。
宅急便の人とか、郵便局の人とか。
なぜかうちのスタッフ・フジタは何年たっても吠えられていた 笑
家族にしかなつかないハナを見て「2号はバカだからなぁ」というとムスコは
「バカだからかわいいんだよ」
と言う。
雷の音に驚いて逃げ出し、真冬に1週間行方知れずになったことがあった。
たくさんの人が捜索に協力してくれて、SNSでは300人の方がシェアしてくれた。
1週間後にひとりで帰ってきた。
2年ほど前から少しづつ運動機能が落ちてきた。
超ゆっくり歩きになり、100メートルしか離れていないおじいちゃん家に行くのに7~8分もかかるようになった。
耳も聞こえなくなったようだ。
雷がなっても驚かない。
知らない人にも吠えなくなった。
ここ1か月は自分で立つのも難しく、オムツをして寝たきりになった。
前足をガサガサと動かすと寝返りしたいの合図なので、寝返りを打たせてやる。
ほとんど自分では動けないが、それでもムスコが帰ってくると何とか頑張ってムスコの近くまで移動する。
後ろ足を引きずって前足だけで這っていく。
夏休み中のムスコは一昨日からハナのそばを離れない。
ハナ2号が本日未明、息を引き取りました。
ろうそくの火が消えるように静かに、穏やかに行きました。
ハナ2号が我が家に来たのが9年前。
9年なんて、ついこの間のようです。