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箱・その2
TVボードのデザインはデッキの形状にホンローされてきたのです。
下の写真はワタシが20年ほど前、最初にデザインしたTVボード。

今は天板と本体の間の隙間にデッキが入っていますが、20年前はVHSのビデオデッキ。
VHSのビデオ用のデッキは大きく、上の写真のカゴやら何やらが入っているスペースがデッキの収納場所だったのです。
技術の進歩とともにデッキは次第に小さくなり、そのうちビデオからDVDに代わりさらに小さくなっていきました。
ビデオのころは横幅50cm必要だったデッキの収納部分は、デッキの小型化とともに小さくなりやがて30㎝もあれば十分になりました。
デッキの収納部分が大きなTVボードを見ると「古いデザインだな」と思ったもんです。
こうして『デッキ小さい期』はしばらく続きましたがある時、あいつが出てきたのです。
あいつの名は〝ブルーレイ〟。
ブルーレイのサイズはW430㎜。
30cmのデッキ収納部分には入らないじゃないか!!
ブルーレイが出てからはデッキの収納部分がコンパクトなTVボードを見ると「古いデザインだな」と思ったもんです。
そうしてTVボードのデッキ収納部分はまわりまわってW450~500mmになったのですよ。
ところが。。。
今度はデッキ内蔵型のテレビが出てきたのです。
「デッキの収納部分はいらない」というお客様もいらっしゃいます。
金沢のM様もそのおひとり。
今 つばきやで一番売れているTVボードは下の写真のもの。


ガラスがスライドする部分にデッキが収納されるのです。
M様からは、そこに収納用の箱を作ってほしいとのご依頼をいただきました。
そこで思いついたのが、以前『1の1』に収めた陳列棚用に作った箱。
(『箱』)https://tubaki-ya.com/case/1206
あれをTVボード用にアレンジしてみよう。
ということでできたのがコレ。



素材はTVボード本体と同じマホガニー。
ああ、まとまったなあ。
天板と箱を濃い塗装にしてツートンにしても面白いかも。
箱にはアクセントに『1の1』の収納と同じく〝契り〟を入れてみました。

この箱、これからも需要があるような気がしてたくさん作っちゃった。