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ムスコの金銭感覚
ワタシが学生のころバイトをしていたスナックが40周年を迎え、ママが70になった。
そのママが皆に謝意を表明したいと40周年パーティーを開く。
40周年ってのはすごいな。
ワタシがバイトしていた頃、ママは36~7だった。
ママひとり、バイトひとりの店だった。
てなことで、東京へ行くことになった。
土日の東京行なのでムスコも連れて行くことにした。
東京へ行く前日、ムスコが言った。
「(東京へ行くから) お母さんからお小遣いもらった」
「いくら もらった?」
「ありえない金額」
(ありえない金額?)
「多いのか?少ないのか?」
「多い!二千円!にせんえんだよ!」
よしよし、それでいいのだ。
二千円を当たり前のようにもらってはいけない。
空手部の、ワタシの2年先輩で、その店の初代アルバイトだったマニワ先輩が何から何まで手配したそのパーティーは盛大だった。
通っていた大学のすぐ裏にあった店なので、客は大半がその大学の学生、それも体育会系の学生ばかりだった。
その日集まったメンバーも空手部、応援団、合気道、野球部、ボクシング部、剣道部などのOBが多かった。
70,80の先輩もいらっしゃり、 「ママに酒の飲み方を教わった」 とあいさつをされていた。
大学の学食を貸し切り、200人も集まっただろうか。
卒業以来、はじめて顔を会わせる同期もいた。
今は群馬の高校で野球部の監督をやっている 野球部OBのオースガは学生時代の坊主頭のワタシしか知らないので、少なくなった髪を後ろで束ね ひげを生やしている私を見て
「今、何やってんの?結婚詐欺師?」
と言った。
ところで、そのパーティーでムスコはママからお小遣いをもらった。
中には1万7千円が入っていた。
その半端な金額には、後で聞いたらママやいろんな人の心遣いがあったのだが
「2千円」 が 「ありえないほど多い」 金額のムスコにとっては衝撃だった。
「1万7千円入ってるヨ」
と言うと無言のまま、かっ!と目を見開いた。
パーティー会場では大勢の人に 「お、ツバキのムスコか」 とかまわれていたので (ちなみに子どもはムスコひとりだった)、喜びを表現するのを躊躇われていたのか、おとなしかった。
が、パーティーが終わり、ホテルへ帰る駅の構内では
「いちまんななせんえ~ん!」
と、狂喜乱舞していた。
話は変わるが、以前ムスコがお年玉についてある法則がある、と言っていた。
今年もらったお年玉の最高額は、昨年12月に沖縄へ行った時、沖縄在住のウシクボ先輩から 「お正月にはちょっと早いけど」 ともらったものと、カミサンの妹 ショーコちゃん夫婦からもらった5千円。
ウシクボ先輩も、ショーコちゃんの旦那さんアオタさんもお年玉を渡すときに
「少なくてわるいけど・・」
と言ったそうだ。
ムスコが発見した 『お年玉の法則』
「少なくてわるいけど・・」と言って渡されるお年玉にはたくさん入っている。