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心残り
沖縄料理は好きですか?
私の先輩で生命保険会社に勤めるS先輩がいる。
S先輩は2年間の沖縄勤務を経験した。
当時、ワタシが住んでいた東京に戻ってこられ、こう言った。
「沖縄はいいところだぞ。でも食いもんがなぁ・・」
先日、家族で沖縄へ行ってきた。
沖縄にはワタシが敬愛してやまないU先輩がいる。
同じ大学、同じ体育会の空手部だったのに、現在は琉球大学の学部長をされている。
ワタシとは頭の出来が違うのだなあ・・
いや、それを言っては失礼だ。
U先輩は努力と情熱の人なのだ。
〝頭の出来が・・〟というのは努力しなかった者の言い訳なのだ。
そのU先輩も沖縄に着任されてから3年は沖縄料理がダメだったという。
ある時、沖縄そばの名店で旨いそばに出会ってから沖縄料理が好きになったそうだ。
沖縄行きは今回で3回目だが、初めての訪沖時にガイドブックでこんな記事を見た。
『ウチナンチュー(沖縄の人)が好きな料理に山羊料理がある。なかでも山羊の刺身はウチナンチューの誰もが美味いと言うが、ヤマトンチュー(本土の人)は誰もが不味いという。』
以前のブログにも書いたが、ワタシはインドネシアで食べた山羊料理が旨かった。
山羊刺し、食べてみたいな・・
もう、今はやっていない町なかの肉屋さん。
〝山羊刺〟の文字が・・
今回の旅行は2泊3日。
ホテルの朝食を除いて食事のできる回数は5回。
初日の夜は国際通りの沖縄料理の店へ。
山羊刺しは無かった。
2日目の夜はU先輩が連れて行ってくれた沖縄料理の店。
この店が素晴らしかった!
雰囲気、料理、サービスどれもがGOOD!
さすが沖縄在住15年のU先輩が選んだ店ですよ。
でも山羊料理は、やっぱり無かった。
最終日、今日の3時の飛行機で帰るという日に、牧志の公設市場で島らっきょうや海ぶどうなどの土産を物色していたら、見つけた。
『やぎ肉あります』
店のおばちゃんに、刺し身で食える山羊肉ありますか、と尋ねたら
「あるよー」
いつ帰るの、と訊かれたので、今日これから、と答えると
「じゃあダメだね。明日ならいいけどね。」
とおっしゃる。
ん?
〝今日〟はダメで〝明日〟ならOKって、どゆこと?逆じゃね?
よくよく訊いてみると山羊肉は一回凍らせなければ刺身で食べられないらしい。
ルイベ(鮭の刺身)も一回凍らせたものを半解凍の状態にしてから刺身にする。
聞くところによると生の鮭の身の中にいる虫が冷凍させることによって死滅するのだという。
山羊も、同じような理由なのかもしれない。
そうか、残念、と思っていたらおばちゃんが
「2階の〝ツバメ〟で食べさせてくれるよー。」
と教えてくれた。
2階には何軒もの活気のある食堂があって沖縄料理や台湾料理を食べさせてくれる。
よっしゃ、ってなもんで2階へ。
あった、あった〝ツバメ〟。
呼び込みのお兄ちゃんに、山羊刺しある?、と尋ねると・・・
メニューに写真は載っているけれど・・
山羊料理はあるんだけれど、例のユッケ食中毒事件から刺身だけは止めたらしい。
楽しかった沖縄旅行。
心残りは山羊刺しだが、次の楽しみに取っておこ~ね。