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ピンクの本棚
米国で暮らすワタシの妹一家が、日本に帰ってくることになった。
帰ってくるといっても2年間だけ。
夫のジェフは米国人で,、トヨタアメリカに勤務している。
彼が2年間のトヨタ本社勤務になったのだ。
かつて日本に住んでいたこともあるジェフは、実に日本人の心情を理解している。
見てくれはもちろん完全に外人だが、ワタシのカミサンなんぞは「日本人より日本人らしい」と言っている。
奥さん(ワタシの妹)にも、娘たちにも優しいとってもいいヤツで、仕事でも優秀なのだろうね。
ところで彼らはアメリカの家ではイケアの家具を使っている。
ところが、今回日本へ引っ越すことになって、運送屋さんに「イケアの家具は運送中に壊れる」、と言われ廃棄してくることにしたそうだ。
日本の家(名古屋)では、つばきやの家具で揃えたいと言ってくれた。
あまりインテリアに執着のない彼らの注文は「テーブルと、椅子と・・」と言ったかなりアバウトなもの。
寸法や塗装色、テーブルの天板は耳付きか、など特にリクエストはない。
つまり〝おまかせ〟。
コレは作る方にとって実に楽しい。
彼らには二人の娘がいる。
リナとリサ。
姉のリナは8歳。
ホントにかわいい子で、賢く、気持ちの優しい娘だ。
先月、腎臓の病気で入院し、初めて学校を休んだ。
現在は回復しつつあるが、そのため日本への引越しを一月遅らせ、今はダンナだけが単身赴任状態。
妹のリサは4歳。
コレがすごい。
容姿は、かわいい。
しかし、中身は怪獣だ。
去年、野々市に来たリサを見た、あるお母さんとの会話。
お母さん 「なんてかわいいのかしら!」
ワタシ 「いや、中身は怪獣なんですよ」
お母さん 「ホント、これくらいの年はみんなそうなのよねえ」
私は心の中でつぶやいた。
(いや、ホントの怪獣なんですって。そこらへんの子どもとは桁が違うんですって)
ジェフが言ってた。
「(姉妹で)ケンカをしても、勝つのはいつもリサ・・(妹の方!)」
リサの怪獣ぶりはまた改めて書こう・・
この二人の娘たちに本棚を作る。
まだ小さい彼女たちの手が届くように、背の低いものにしたい。
また、借家なので家具の転倒防止用の耐震金具は壁に付けられない。
それも、背の低いものにしたい理由のひとつだ。
何しろ東海地震の起こりうる名古屋だぜ。
そこで、本棚に選んだのがコレ。
我が家でも本棚として使っている
以前、姉のリナはピンクが大好きだという話を聞いた。
ピンクの本棚を作ろう。
妹のリサが好きなのはブルーだということなので、リサにはブルーの本棚を、と思ったが アタシヤッパリピンクがいい!と、姉のピンクを強奪しそうな気がするのでピンク2台にした。
もとはコレ
さあ、どんなピンクにするかな
うっすらピンクにしよう・・
まずはサンダー掛けから
縁に軽くのみを入れる
少し不規則に
コレが後である効果をあげるのだ
塗料の〝乗り〟を良くするためにウッドシーラーという透明な液体を塗る
これを塗ると塗らないでは後の作業の効率性が違うのだ
ウッドシーラーが乾いたら、さあ、いよいよピンクに塗り始め・・
塗り終わりました。
ピンクの本棚の出来上がり。
今コレを見たあなた、マジッ!とか思ったでしょ。
フジタも言ってました。
「作業場の空気が変わりましたね・・」
これで終わりじゃありません。
この上からホワイトクリームを塗り重ねます。
すると・・
こうなります。
これはホワイトクリームを1回塗っただけですが、よく見ると下のピンクが透けて見えます。
ホワイトクリームを塗り重ねること3回。
完全に白くなってから縁にサンドペーパーを当てる。
力を入れずに軽~く軽~く
すると・・
下のピンクが見えてきた
不規則にのみを当ててるので使い古した感が出る
キッチリした角じゃこの感じが出ないのです
そして、全体の平面にサンダーを当てると・・
こうなります
うっすらピンクの出来上がり
でもまだ終わりじゃありません
上塗りしたホワイトクリームの塗料は、場所によってごくごく薄い塗膜になっている
使っているうちにペラペラと剥がれてくることがある
それを防ぐためにウレタン樹脂を塗る
要するに樹脂の膜を張るのだ
後は取っ手。
こんなので遊んでみた。
スプーンの取っ手
カップボードの扉なんかに付けるんだけど、こんなのも面白いでしょ
1台は左の引き出しに・・
もう1台は真ん中の引き出しに・・
さあ、リナとリサは喜んでくれるかな?
そして、左スプーンと真ん中スプーン、どっちを選ぶのかな。
ワタシの予想だとリナ(姉)が気に入った方をリサ(妹)が取るような・・気がする。