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文庫専用本棚
本棚といったって、家具じゃないよな、どちらかといえば雑貨っぽいよな。
という事で、雑貨のカテゴリーに載せました。
何ヶ月か前、あるお客様が古い箪笥をお持ちになった。
実家にあったオバアチャンの持ち物なのだが捨てるには忍びない。
なんとか再生できないかというご相談だったのでお子様のおもちゃ入れの棚に改造した。
塗装もアンティークホワイトを施し、新築の白い壁に似合うような風情に仕上げた。
とても喜んでいただき、こちらも嬉しかった。
さて、箪笥をオープン棚にしたら引き出しが残った。
捨てようか、どうしようか迷ったまま時間が過ぎた。
あるとき思いついた。
引き出しの深さは約10cm。
文庫本の奥行きとほぼ同じ。
文庫本専用の壁掛け本棚を作ってみよう。
寸法上、2段に区切ってみたい。
区切る仕切り板の素材をどうするか。
合板じゃ味気ないし、安価に売られている杉なんぞじゃ重たい本に耐えられない。
以前、あるギャラリーのご注文で木製のコースターを作ったことがある。
その時にコースターの材料として、知り合いに製材屋さんから厚さ約1センチの桜の無垢材を提供してもらった。
コースター用に使って、余ったら返してね、と言われていたのだが返し忘れていた。
桜の木は、堅くて丈夫なのだ。
これを引き出しの深さに合わせて切り、仕切りとし、濃茶の染料で仕上げた。
引き出しの取っ手部分は、取らずにぶら下げた。
ここにS字フックなんかを掛けてもいいな。
W115×D11×H39
¥8,800 (税込)