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ひみつのいろいろば
ワタシは子供の頃、埼玉の大宮で育った。
両親は「やまき」という商店を営んでいた。
今で言うコンビニのような店で、雑誌やお菓子、パンから魚の切り身まで売っていた。
ポテトチップや煎餅はガラスのケースに入れられ、量り売りをするような時代だった。
ケースの底にたまる、小さく砕けたポテトチップをもらうのが楽しみだった
近所の学校の運動会の前には、家族総出で紙袋にお菓子の詰め合わせを作った。
店の裏には倉庫があった。
今思えばたいして大きくない倉庫だったのだろうが、当時小学生のワタシにはとても大きな倉庫に感じた。
倉庫の中で遊ぶのが好きだった。
時にはネズミの死骸を見つけておののいたこともあったが、倉庫の中へ入るのはちょっとした探検だった・・
先日、久しぶりに天気が良かったので、組み立て前の家具や段ボール箱が積んである荷物置き場を整理した。
荷物置き場の横には屋上へ続く階段がある。
学校から帰ってきた息子が、ナニが楽しいのかここら辺でよく遊んでいる。
階段の入り口をふさいでいる段ボール箱をつぶしていたら、箱の中から息子の書いたメモ(?)が出てきた。
「ひみつのいろいろば
どあ だんぼール
ちょっとすきまがある。
おすといりぐちがある
そこに入って階段をのぼってよこにいっけばいろいろなことができる
しんた」
そうか、いろいろなことができるのか・・
そうだろうな、できると思う・・
ワタシが子供の頃、「やまき」の倉庫で遊んだことを思い出した。