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ヒビワレ板偏愛症候群
太平洋戦争前、インドネシアを支配していたオランダは、ジャワ島を中心にサトウキビ畑のプランテーションと製糖工場を各地に建設しました。
その製糖工場が近年相次いで閉鎖され、プランテーションから工場へサトウキビを運ぶ貨物線路の枕木が、家具の材料として出回っているのです。
枕木の材料は英名バンキライ、中国名では玉壇と呼ばれるとても堅牢な木です。
インドネシアではセランガン・バトゥと呼ばれています。
バトゥとは石のこと。
石のように堅い木、とでもいう意味でしょうか・・
堅くて加工しづらいので本来家具作りには不向きなのですが、、70~80年間風雨にさらされた枕木はとてもいい味を出しているのです。
ウチではこの枕木を棚板やベンチの座面に加工します。
5月28日オープンの富山のケーキ屋さん「SWEET FACTORY」にお嫁に行きました。
「SWEET FACTORY」
富山市花園町3-6-24
℡ 076-491-8837
OPEN 10:00~19:30
木曜定休
お客様の評価は分かれます。
「凸凹していて物が置きづらい」といったマイナス評価の方や、まったく興味を示されない方が多勢ですが、一部の変わり者、じゃなかった感性のスルドイ方にはとても高い評価をいただきます。
先日も富山でケーキ屋さんをオープンされる方が枕木の棚に一目惚れされてご購入いただきました。
実は私もこのひび割れ具合がとても好きです。
ヒビワレ板偏愛症候群とでもいうのでしょうか・・
だから・・・
いつも犬の散歩で渡る近所の踏み切りの敷板も「いいなあ・・」と思ってしまうのです。