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リクツな店
ご近所の「やきとり山ちゃん」の親父さんがフラッと店に来た。
「いやあ、ウチのお客さんがつばきやさんに言ってみたいやが、どんな店かわからんていうんで、じゃあ見てきたる、というたんや。」
私も時々行く「やきとり山ちゃん」の親父さんはとても気のいい人で、去年ケガをして、少し足を引きずって歩く。
山ちゃんはフーン、とかホー、とか言いながら店の中を見てまわる。
そして、こう言った。
「ハァ~、リクツな店やねえ」
「?」
金沢の出身ではないワタシにとって、山ちゃんの「リクツ(理屈?)な店」の意味がわからない。
昔、富山に住んでいたころ、大家さんに帰省の土産を届けたら「まあ、気の毒な」と言われた。
「気の毒な」はこの場合「気をつかわせて悪いわね」といったような意味らしい。
山ちゃんの「ハァ~、リクツな店やねえ」はどういう意味か、金沢弁バリバリのうちのスタッフ・アコちゃんに訊くと、それはほめ言葉です、という。
シチュエーションにもよるが、この場合「立派な」とか「たいした」とか言う意味らしい。
ところで、うちの店の内外装はほとんどワタシとスタッフでやった。
壁に珪藻土を塗り、床板の塗装をはがし・・
欄間のはまっていた鴨居もノコギリで切っちゃったし・・
この間、年配の女性のお客様がその鴨居の切断跡を見てつぶやいた。
「立派な家を、もったいない・・」
コレは本当にもったいないと言う意味なんだろうか・・
それとも金沢弁のほめ言葉なんだろうか・・