ビオトープ

中古の住宅を買ってそこに引っ越したと言ったら、チェンマイの陶器屋ワサナセラミックの社長、ソムサックが古い大きな鉢をプレゼントしてくれた。

店の玄関の前に置いて水を張り、そこにレンガを敷いて睡蓮を入れたバケツを置いた。

夏になればピンク色のきれいな花が開く。

 

ところがしばらくするとボーフラが湧いた。

ペットショップに行って一番安いメダカを10匹買って鉢に放した。

ものの10分でボーフラは全滅した。

 

この鉢は直径80cm、高さ60cmほどで、くびれがある。

どこかに亀裂があるらしく1日に5センチくらい水面が下がるので、しょっちゅうホースで水を補充しなければならない。

だが、補充しないと水が無くなってしまうわけではない。

鉢の底から30センチくらいのところ、ちょうど半分くらいの場所で水の減少はピタリと止まる。

そこいら辺に亀裂があるのだろう。

 

メダカを放した初めのころは気まぐれにエサをやったが、冬になり水面が凍るとエサもやれなくなるので、そのまま放ったらかしになった。

水の補充もしないので水量は半分になった。

氷

 

 

春が来て、水を入れ、睡蓮の土を入れ替えるとメダカさんたちは生きていた。

 

あれから6年。

あれ以来メダカさんたちにエサをやったことはありませんが、最初の10匹の子孫が毎年元気に泳いでいます。

ソムサックにもらった鉢はビオトープになりました。

メダカ

ブラジルへ行きたかった。

 

高校・大学の空手部の後輩で、今は大学の空手部の監督をしているイケダから電話があった。

 

高校の空手部は武徳会という道場から指導を受けていた。

当時、空手部の部長先生は早稲田の合気道部だった英語のニシムラ先生だった。大学を出てから何年という若い先生だった。

合気道と空手は同じようなもんでしょ、という乱暴な理屈で、なり手のいなかった空手部の部長にされてしまったようだった。

ニシムラ先生はご自分が空手に不案内で指導することができないので、駅ふたつ離れたところにある武徳会の本部道場に指導を頼んだ。

武徳会には指導員が何人かいたが、師範の土佐邦彦先生自らが指導に来てくれた。

土佐先生は週に一度、高校の体育館に来て教えてくれる。

その日は空手部全員が緊張していた。

なにしろ、おっそろしくコワイ師範だったのだ。

型の順番を間違えた根津のいなり寿司屋の息子、モリが土佐師範に「 バカー! 」と突き飛ばされ、ゴロゴロ転がって体育館の壁にぶつかって止まった。

ひたいに剃りを入れたオールバックで、斜めの銀縁メガネをかけた不良丸出しのヤギシタは次は自分の番だと思いつばを飲み込んだ。

我々は先輩に蹴ったり殴られたりしていたので土佐師範の暴力が怖かったわけではない。

むしろ土佐師範は両手でケガをしない程度に突き飛ばしてくれたのだ。

我々が怖かったのは師範の気迫だった。

肉体的ダメージより精神的に恐ろしかった。

師範はこう言った。

「私は油断をしない。曲がり角を曲がるときは出会い頭に殴られないように大回りをする。電車に乗る時は突き落とされないように線路側を背にして立つ。」

ホンマかいなと思ったが、十条の呉服屋の息子、ハットリは東武東上線の駅で線路を背にして本を読んでいる土佐師範を見たそうだ。

土佐先生は夏合宿にも来てくれて、稽古の合間にはムツカシイ本を読まれていた。

本の題名は忘れたが自由主義や社会主義についての本だったような気がする。

その本の内容について簡単に解説してくれたあと

 「 なぜだと思う、ツバキヤマ。」

と、バカな高校生に問うてはならないことを問い、ワタシは何か答えなければならないと思ったが何も答えることができず黙っていると、土佐師範は楽しそうに笑った。

 

武徳会にはいくつも支部があり、そのうちのひとつはブラジルにあった。

ワタシは中学生のころからブラジルという国に憧れていた。

高校3年のワタシはブラジルがどんなところかも知らないのに、ただ漠然とブラジルへ行ってみたかった。

道場での稽古の後、指導員のフルヤさんに、自分 指導員になってブラジルへ行きたい気持ちがあります、というようなことを言った。

フルヤさんは土佐師範に話をしてくれた。

土佐師範は後日ワタシを呼んで

「指導員になるには4年、住み込みで稽古しろ。それからご両親にはこの話をしたのか?まず、お父さん、お母さんとよく話をしろ。」

と言った。

ワタシの高校は付属の高校だったので受験をせずとももう大学進学が決まっていた。

自分から切り出した話なのに、なかなか踏ん切りがつかなかった。

当時、柔道のように体重別のクラス分けがなかった空手の世界でワタシのような小兵が通用するのか。

指導員のスギタさんは90kgだった。

それに、自分が指導する器でないことは高校生ながらうすうす気が付いていた。

決断を先延ばしにし、ズルズルと時が経ち、大学に入った。

大学でも空手部に入ったが高校の空手部と流派が違うので土佐師範の指導を受けることもなくなった。

夜、バイトを始めたので武徳会の道場へも行かなくなった。

それでも自分のいるべき場所はここではなく、ブラジルの支部道場なのだという気持ちが片隅にあった。

ひとり暮らしを始め、空手部の練習に汗を流し、先輩や同期や後輩と酒を飲み、バイトをして、今まで知らなかった世界を少しづつ覗き、そんな生活を送っているうちにブラジルのことは忘れていった。

 

大学3年の大晦日、同じく武徳会の門下生で東洋大の空手部にいたミヤモト先輩が私のバイト先のスナックに顔を出された。

ミヤモト先輩はワタシとのある約束で、ワタシにジャージを作ってくれた。

「お前にジャージを作ってやるって約束したの、覚えてるか」

「オス」

本当は忘れてて、ああそんなこともあったな、と思い出した。

ミヤモト先輩にいただいたジャージの左肩にはワタシの名前が刺繍されていた。

土佐先生の話になった。

「土佐先生はお前とケンゴのことを自慢に思っていた」

と言われた。

ケンゴはワタシより一つ下の門下生で、そのころは帝京大学の空手部にいたタケダケンゴで、帝京の空手部の監督になった。

ケンゴはわかるにしても師範がワタシを自慢に思われていたのは意外だった。

 

 

イケダからの電話は次のようなものだった。

土佐師範が今年82歳になり、宗家をご長男に譲った。

ついては8月に高校の空手部として師範に感謝の会を催したい。

遠いところだが椿山にぜひ出席してもらいたいとニシムラ先生がおっしゃってる。

そして、OB代表として挨拶をしてほしいので椿山の都合を聞いてくれ、ということだった。

 

若い教師だったニシムラ先生も、その高校の校長先生になり、定年を迎え、今は系列の幼稚園の理事をされているらしい。

 

土佐師範には指導員になる相談をして以来お会いしていない。

きっと不実な弟子だとお思いだろう。

先生に、37年ぶりにお会いできるのが嬉しく楽しみである一方、あの鋭い目で今のどこかだらしのない自分を見抜かれるのが怖い。

ベンチの天板が・・・

つばきやの人気商品、一枚板のベンチ。

実はベンチ以外のモノに加工されることが結構あるのです。

ベンチ

 

一枚板の無垢材、そして〝耳付き〟(樹木の自然な曲線を残したもの)ということで、 〝カウンター〟の材料としてお求めになるお客様が多いのです。

 

追乾燥

脚

作業場の裏で追乾燥させているベンチ天板と脚。

常時50枚くらいの板があります。

 

 

O様邸

昨年10月に完成したO様邸の、トイレの洗面カウンター。

ベンチの天板をカットしたものです。

天板右端の、枝をカットした部分にはチェーンソーのゴツゴツとした切り跡を残しています。

このO様邸の内見会をご覧になったお客様から、同様の洗面カウンターのご注文を2件いただきました。

 

M様

3月に完成するM様邸の、これもトイレの洗面カウンター。

ただいま研摩中。

変則に切り込んだ中央部にはシンクがはめ込まれるそうです。

 

ホゾあと

天板には脚をはめ込むことができるようにホゾと呼ばれる穴があけられています。

M様邸のカウンターはわざと上下をひっくり返して木を埋め込んだホゾ穴を見せています。

「もともとはベンチになるはずだった板をカウンターにした」 という物語を楽しみたいというO様のご希望です。

なかなか洒落てます。

 

看板

そして、カウンター用の材に次いで多いのが看板としての需要です。

上の写真の板(茶色く塗装してあるもの)も外部用の塗料を塗り、乾燥させているところです。

ある飲食店様の看板になる予定です。

看板用には屈曲の大きいものが好まれるようです。

 

丸太をスライスした板。

それに4本の脚を付けたシンプルなつばきやのベンチ。

なるほど、ベンチ以外にもいろいろな使い道があるモノです。

ソファテーブル

1年ほど前に試作品として何台か作ったソファテーブル、いくつかの改良を加え本製品化しました。

天板は50mm厚のマホガニー無垢材。

脚は80mm角です。

そして天板はやっぱり樹木の自然な曲線を生かした〝耳付き〟

ソファ耳

 

ソファテーブルとしてお使いになる時は、高さは400mm。

座卓としてお使いになる時は300~350mmくらいがしっくりくる高さでしょう。

座卓の場合、ワタシの個人的な好みから言うと280mmくらいがとっても落ち着きます。

 

 

ソファ全体

上の写真のものはW1000×D500×H400

¥35000(¥36750)

脚のカットは無料で承ります。

 

店内に塗装、組み立て前の天板を並べました。

ひとつひとつ〝耳〟の形が違うので、お好きなものをお選びください。

ソファ展示

サイズは3種類。

W1000×D500・・・¥35000(¥36750)

W1200×D600・・・¥38000(¥39900)

W1500×D600・・・¥45000(¥47250)

いずれも高さは400mmまで。

カットは無料で承ります。

塗装の色も8種類の中からお選びください。

(上の写真の完成品は「ナチュラル」です)

来年も〝福券〟です。1月2日から。

2013年も終わりです。

新年まで残すところ1日のみ。

その〝残る1日〟の大晦日は、今年 海側環状線沿いにOPENした人気店、スープカレーのMOGUさんのテーブル入れ替えです。

MOGUさんのスープカレー、辛さが「10」まで選べますがワタシは「」までいきました。

」以上は「」を食べた人でないと注文できないのです・・・

でも、辛さだけではなくホントに美味しいですよ。

大晦日はきっちり収めて清々しく新しい年を迎えたいものです。

 

そして、年が明けると新年2日は毎年恒例のつばきやの初売り

 

7~8年前から、それまでやっていた「福袋」をやめ、「福券」にしたのです。

福袋」は、大きな袋や箱の中に販売価格を上回る商品を詰め込んで提供するものです。

お客様へのサービス半分、在庫処分半分といったものに、ワタシは少なからず自責の念を持っていました。

中身のわからないモノを買って、それが自分の趣味ではないモノが入っていたらどんな気持ちになるでしょうか。

ワタシだったら買いません。

 

そこで始めたのが〝福券〟です。

1万円の福券の中には、1万円以上のつばきやの商品と引き換えにできる「家具券」が入っています。

この券はつばきやの商品の中で自分の好きなものと交換できます。

今年までは5千円と1万円の福券を販売していましたが、5千円はほとんど売れないので来年は1万円のみにしました。

1万円の福券の中には1万円から2万円の家具券が入っています。

1万円の福券の中に1万円の家具券?全然お得じゃないじゃないですか・・と思ったアナタ。福券の中には家具券だけではなく副賞も入っているのです。

ちなみに1万円の家具券が入っている福券の副賞は・・

コレ。

CD

CDが約300枚収納できるCDラック。

W80×D18×H86

定価¥29400

 

そして、コレ。

バタウィ

低い座面と、身体を包み込む曲線のアームレストが落ち着く「バタウィチェア」。

定価¥18900

 

こんなのも。

ミニチェスト

浅い引出2杯と、深目の引き出し2杯のローチェスト。

W90×D40×H40

定価¥33600

 

え~と、念のためもう一度ご説明いたしますが上の写真は副賞であって、それ以外に自分の好きな商品1万円分と交換できる券が入っているのです。

2万円分の家具券が入っている福券にも副賞はついています。

 

今年のお正月の福券では、買おうと思っていた椅子が副賞で当たったので大喜びのお客様もいらっしゃいました。

 

つばきやの〝初売り〟は

1月2日から5日まで。

来年、つばきやで家具を買おうかな、というご予定のある方は絶対に福券をご購入されることをお勧めいたします。

そして、大変申し訳ありませんが、できるだけたくさんのお客様にご提供したいので、福券の販売はおひとり様1枚限りとさせていただきます。(ご家族3人で3枚はOKです)

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

それではよいお年をお迎えくださいませ。