禁煙

ワタシ、煙草を吸いませんが昔は吸っていました。

吸い始めたのは22歳。

学生時代は運動部だったので引退するまでは吸わなかったのです。

やめたのは42歳。

喫煙歴は20年ですがその間に何回か禁煙をしました。

禁煙しても失敗してまた吸っちゃったんだろって?

確かにそうなんですけどね。

 

 

ワタシは簡単にタバコを止められる体質だったみたいで、禁煙を宣言すると枕元に中身の残ってる煙草の箱があっても我慢できるんです。

その〝体質〟を知らない友人とよく賭けをしました。

飲んでる席で、禁煙する、ホントかよ、賭けるか、よ~し、てな感じで何かをかけるのです。

相手は、ツバキ飲んだ調子で禁煙宣言しちゃったよシメシメ、くらいに思っているのです。

禁煙の賭けも期限を設けなければ勝負はつきません。

1週間くらいじゃナントカ我慢できるかも。

半年だな。明日から半年吸わなかったらお前の勝ち。

吸ってんの見たり、オレ以外の誰かが見てもアウト!

こんな感じでだいたいいつも半年です。

そして賭けは毎回ワタシの勝ち。

勝負が付いたらまたすぐに吸い始めることもあれば、1~2年くらいやめたこともあります。

いずれにしても

「オレ、すぐやめられるから…」

と、また始めてしまうのです。

 

 

 

 

16年前、カミさんが金沢の日赤病院で息子を産みました。

帝王切開だったので産まれる時間は決まっています。

私は病院の外でタバコを吸っていました。

雪のちらつく日でした。

そろそろ生まれたかな、と病室に戻ると看護婦さんがバスタオルにくるまれた、産まれたばかりのムスコを抱いていました。

抱いてあげてください、と渡されました。

ワタシは自分の肺の中に残っている微量なニコチンが生まれたばかりの息子に届くことを恐れ、息を止めました。

 

その日から最後の禁煙が始まり今日で16年です。

そして息子は16になりました。