つばきやのベンチ、棚板にもなります

またまたベンチの話で恐縮です。

つばきやのベンチ、無垢の一枚板を使っていながら手頃な価格を実現できている理由は工場との、ある取引条件にあるのです。

つばきやのベンチはワイド(横幅)が100cmから180cmまで20cm刻みのの5種類。

こちらから指定するのはこの寸法だけ。

あとはその長さに切った丸太を5cm厚にスライスして、外側の細いものから中心部の太いものまで、真っ直ぐなものも屈曲したものも、全部を受け入れます。

工場にしてみれば奥行(太さ)を指定されると、その寸法に合わない板はいつか使いみちが見つかるまでストックしなければならない。

その在庫、時間的なロスがなくなるので、その分価格を下げてくれているのです。

 

5cm厚にスライスされた一枚板は船で日本に運ばれ、つばきやの作業場で研磨され、脚を付けてベンチになります。

では、細いもの、太いもの、真っ直ぐなもの、曲がったものなどいろいろな形状のベンチがある中でどれが人気だと思いますか?

一般のご家庭(住宅)の場合は少し奥行きがあって(太いもの)ゆったり座れるもの。

店舗(飲食店など)のお客様の場合は店舗スペースや客席数の確保のため細目のもの。

真っ直ぐなものがお好みの方、くねっと屈曲した形に面白さを感じる方。

本当に人の好みは万別で、どのかたちもそれぞれに売れてゆくのは良くしたものです。

 

でも、中にはこんな風になってしまうものもあります。

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乾燥が進むと割れてしまう板があります。

製材した時点では割れていなくても、輸送中、またはつばきやの作業場の裏で追乾燥させているうちに割れるものがあります。

小さなひびはパテで埋めて補修しますが、上の写真のように大きく割れるとたとえ補修したとしても強度に不安が残ります。

そんな板は使える部分を細かく板取りして棚板にするのです。

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これだけの棚板を切り出すのに・・

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これだけの端材が出ます。

 

 

いかがですか。

ただものを載せるだけの棚ではなく、棚板そのものをインテリアとして楽しんでみませんか。

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樹木の自然な曲線を残した形状なので、ひとつひとつの姿形が違います。

枝を切り落とした跡、節、小さなひび割れもそのまま残してあります。

上に乗せるもの(飾るもの)によって奥行の浅深、部屋や壁のスペースによって幅をお選びください。

 

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薪ストーブをお持ちの方、どうぞこの端材をご自由にお持ちください、って書こうと思ったら、昨日全部もらわれて行きました・・・

ベンチの天板が・・・

つばきやの人気商品、一枚板のベンチ。

実はベンチ以外のモノに加工されることが結構あるのです。

ベンチ

 

一枚板の無垢材、そして〝耳付き〟(樹木の自然な曲線を残したもの)ということで、 〝カウンター〟の材料としてお求めになるお客様が多いのです。

 

追乾燥

脚

作業場の裏で追乾燥させているベンチ天板と脚。

常時50枚くらいの板があります。

 

 

O様邸

昨年10月に完成したO様邸の、トイレの洗面カウンター。

ベンチの天板をカットしたものです。

天板右端の、枝をカットした部分にはチェーンソーのゴツゴツとした切り跡を残しています。

このO様邸の内見会をご覧になったお客様から、同様の洗面カウンターのご注文を2件いただきました。

 

M様

3月に完成するM様邸の、これもトイレの洗面カウンター。

ただいま研摩中。

変則に切り込んだ中央部にはシンクがはめ込まれるそうです。

 

ホゾあと

天板には脚をはめ込むことができるようにホゾと呼ばれる穴があけられています。

M様邸のカウンターはわざと上下をひっくり返して木を埋め込んだホゾ穴を見せています。

「もともとはベンチになるはずだった板をカウンターにした」 という物語を楽しみたいというO様のご希望です。

なかなか洒落てます。

 

看板

そして、カウンター用の材に次いで多いのが看板としての需要です。

上の写真の板(茶色く塗装してあるもの)も外部用の塗料を塗り、乾燥させているところです。

ある飲食店様の看板になる予定です。

看板用には屈曲の大きいものが好まれるようです。

 

丸太をスライスした板。

それに4本の脚を付けたシンプルなつばきやのベンチ。

なるほど、ベンチ以外にもいろいろな使い道があるモノです。

つばきやのベンチ

 「椅子に座る」 という言い方をしますが、本来「座る」とは床や畳に直接腰を下ろすことだそうです。

では、椅子の場合はどんな言い方をするのでしょうか?

椅子には 「腰掛ける」 というのが正しいそうです。

椅子は明治以降、日本に輸入されるようになりました。

庶民の生活の中に椅子はありませんでしたが、身分が高い人はその身分により使用区分が決まっていた〝腰掛け〟があったそうです。

たとえば天皇や皇太子が用いたのは 御倚子 (ごいし)と呼ばれ、背もたれ、肘掛けが付いていました。

 

では、庶民には 「腰掛ける」 という動作はなかったのでしょうか。

いえいえ、 〝縁台〟というものがありました。

屋台の前の縁台に3~4人が並んで腰掛け、世間話をしながら蕎麦をたぐる。

夏の陽が落ちたころ表に縁台を出して、うちわ片手に夕涼みに、ちょいと腰掛ける。

縁台は庶民の間で活躍していたのです。

 

 

ところで縁台を英語にすると Bench.。

つばきやの定番商品、一枚板のベンチは現代の縁台です。

ベンチには様々な形がありますが、つばきやのベンチは一本の丸太をスライスして、それに四本の脚を付けたシンプルなもの。

丸太を切っただけなので太さもまちまち、形も同じ物はありません。

それではこのベンチ、どうやって作るのかご紹介します。

 

 

 

ジャワの古い街、ソロから車で一時間ほど走ったところに 「セレナン」という村があります。

このセレナンを「家具の村」として発展させようと日本のNGOが支援をしています。

つばきやの家具を作る工場はこのセレナンにあります。

その工場の隣にある製材所。

丸太を5㎝厚の板にスライスします。

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その板と脚が段ボールで巻かれ、送られてきます。

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このパッキンには3台分の天板と脚が包まれていました。ほぼ丸太の重量です。

 

天板は長さによって分けられ、風通しの良いところで追乾燥します。

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脚です。

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乾燥した板の、皮をグラインダーで剥き、座面をサンダーで磨きます。

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後は塗装するだけ、という状態のものを店内に並べ、お客様に選んでいただきます。

どうですか。いろんな表情の板があるでしょ。

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お客様がお選びになった板の裏のホゾにボンドを塗り、脚を打ち込みます。

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念のためダボを打って固定。

今日の作業はここまで。

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翌日、着色しウレタン塗装を施し、完成です。

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このベンチ、ダイニングテーブルとセットでお買い求めになるお客様が多いのですが、昔の縁台と同じく私たちの生活の中の様々な場面で活躍することのできるものです。

用途に合わせ、高さの調整(脚のカット)も無料で承ります。