段ボール箱いっぱいのサトウキビ

学生の頃、学校の裏にあるスナックでバイトをしていた。

そこから直線で100メートルくらいのところに極真会館の本部があった。

本部道場には内弟子と呼ばれる住み込みの練習生がいた。

彼らは将来の指導員になるため毎日激しい稽古をしていた。

全員、寮に住んでいて門限があった。

だが時々、門限フリーの日があった。

 

 

 

彼らには『宿直』という当番があった。

本部道場の5階(だったかな?)には当時大山増達館長が住んでいて、年に1~2回大山館長と立ち会いたいという頭のねじが切れた道場破りが来たらしい。

それの相手をするために内弟子が二人一組で1階の受付に泊まり込むのが『宿直』。

ほとんどの日は道場破りなど来ないので、二人一組のうちの先輩格は後輩に宿直をまかせ街に遊びに行く。

と言っても彼らの給料は月2万9千円で、2万を寮費で引かれるので残るのは9千円。

たいしたところへは行けない。

ワタシのバイトしていたスナックに彼らは千円札1枚を握りしめて来た。

小泉元総理は小池都知事を〝女は度胸〟と言ったがワタシの知る限りここのママほどの豪傑はいない。

ママは極真の〝妖刀村正〟と言われた大石代悟さんを〝代悟ちゃん〟と呼び、天才少年と言われた東谷巧さんを〝タクミ!〟と呼んでいた。

 

 

 

内弟子の中にタケちゃんがいた。

宿直の日に池袋の繁華街で〝実戦〟をして、相手をボコボコにしたらヤクザだった。

タケちゃんは極真会館を破門になりヤクザにも終われ、大阪へ逃げた。

逃げているうちに自分もどこかの組の盃をもらいヤクザになっちゃった。

ワタシがそのスナックでバイトしていたころには背中に毘沙門天が入った立派な(?)ヤクザになっていて、ママが

「タケハラも内弟子だったんだよ」

と教えてくれた。

内弟子時代に組手で折られた前歯をそのままにしていたタケちゃんはママに

「タケハラ、墨入れる前に歯入れろ」

と言われていた。

 

 

 

大学の空手の全日本大会は東京と大阪で交互に行われ、ワタシが4年の時は大阪で開催された。

大会が終わって私はひとり大阪に残り、タケちゃんの組の事務所に泊まりに行った。

組員がたぶん10人もいない小さな組だったが、タケちゃんは若頭と呼ばれていた。

泊めてもらった夜、暴走族上がりの若い組員と、ジュンちゃんと呼ばれる40歳くらいのスキンヘッドと、タケちゃんとワタシの4人で地元の大学生が開いた〝パーティー〟に行った。

立食形式で、一つのテーブルは12~3人が使えるんだけどワタシたちのテーブルには誰も来なかった。

どこかのテーブルでひどく酔っ払った男がいて大きな声を出していたが、暴走族上がりがその男に

「兄さん、酒は楽しゅう飲まなあかんで」

と言ったらおとなしくなった。

そんなことをする代わりにタダで酒を飲めたのか、逆に金をもらっていたのかもしれない。

翌日、目が覚めるとジュンちゃんが廊下を雑巾がけしていた。

自分もやります、と言ったらお客さんにそんなことをさせられないのでゆっくりしてください、みたいなことを言われた。

 

 

 

ワタシが社会に出てからもタケちゃんとの付き合いは続いた。

ヤクザだけど喧嘩太郎なだけで本当に悪いことはできない。

人をだましたり弱い人間を食ったりということができない。

だから肩で風切って歩いていても財布はいつもピーピーだった。

最後に会ったのはたぶん私が30になる少し前の頃だと思う。

もう30年も会っていないが時々電話は来る。

いつだったか大阪の組をやめて生まれ故郷の奄美大島に帰ったと言っていた。

奄美で何やってるんですか、と訊いたらいろいろ説明してくれたがよくわからなかった。

 

 

 

先日2~3年ぶりにタケちゃんから電話があった。

「ツバキヤマ~、サトウキビいる?」

大阪ヤクザの頃はバリバリの関西弁だったけど奄美に帰ってから沖縄っぽいしゃべり方になっていた。

「??さとうきび…ですか?」

「ああ、うちの前にな、いーっぱい生えてんのよ」

「どーやって食べるの?」

「皮むいてチューチューすうのよ」

「はあ」

「おまえの住所おしえて。もうすぐパパイヤも生るけん、そしたらパパイヤも送るけん。」

おととい、段ボールいっぱいのサトウキビが送られてきた。

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こんなに食えないって。

〝注文家具への道〟は意外と近い

ここにちょうど納まるような収納家具が欲しい。

あるいは、こんな家具があったらなあ。

でも、絵にしようとすると難しい…

そんな時は絵なんぞ描かずにお気軽にご相談ください。

…というお話です。

 

 

 

昨年、金沢市富樫のバラ園の近くにオープンしたヘアサロン『sanar』(サナル)さん。

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店内に椅子1脚のみの、完全プライベートなお店です。

sanar 1

そこのオーナーB様からレジカウンターのご注文をいただきました。

大体のサイズとご要望をお聞きしたのはうちのカミさん。

引き出しがいくつかと、可動できる棚。

おしぼりのウォーマーを入れるスペース。

 

で…

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カミさんが描いた絵です 笑。

そのご要望を一つ一つクリアしていって、最初のデッサンがコレ。

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ん~、やっぱりしっくりこない…

 

 

ということで2番目のデッサンがコレ。

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この案でB様のご了解をいただき製作へ。

 

 

 

 

っと、出来上がり。

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おしぼりウォーマーの上にも可動棚を設けたのでノート類も置けます。

ウォーマーの右側の扉の中はお客様のカルテ収納用。

引き出しは6杯。

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お客様側からみたカウンター。

天板の両側に〝耳〟(樹木の自然な曲線を残したもの)を付けました。

背にも合板は使わず、無垢で仕上げました。

 

 

いかがですか?

ムズカシイことなんかないでしょ。

お気軽にご相談ください。

お見積りをご覧になってからご検討ください。

上のカウンター、気になるお値段は…

11万2千円(税別)です。

 

 

『sanar』サナル
921-8171 金沢市富樫2-6-26
076-205-2041
9:00~18:00
定休日 月曜、第1火曜、第3日曜

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つばきやの飾り棚もご採用いただきました~。

はじめて知った。

長く付き合ってるのにアラはじめて知った、ってことありますよね。

うちのカミさんは昔からエビとかカニとかイカとか食べられないんですが、彼女のお父上はもう大人になった彼女に

「え!エビ食べられないの!」

と言ったそうです。

 

 

 

つばきやが家具のパーツを注文する工場のオーナーはエコ(インドネシアでは男性のポピュラーな名前なんです)。

彼には二人の弟がいて、彼らも一緒に働いています。

次男のトゥリ君は日本の家具工場に3年間研修生として働いていた経験があるので、日本語が話せます(少しアヤシイですけど)。

三男のデレック君はワタシの描いた図面を基にパソコンを叩いて価格を算出します。

いつもこの3人がワタシの泊まっているホテルに来てロビーで打ち合わせや商談を行います。

彼らの工場はそのホテルから車で3~40分のところにあります。

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右が次男のトゥリ。左が三男のデレック。ダラッとしてます。

 

 

さて、先日の出張でも3兄弟がホテルにやって来て商談。

午前中ちょっとした用事があったので商談は11:00から始まりました。

35アイテムを注文して、終わったのは15:00過ぎでした。

昼飯を抜いていたのでお互いに腹ペコです。

よーし、メシ食いに行こうということになってホテルの前に停めてあるドライバー・デニさんの車に乗ろうとしたら外は土砂降り。

その時3兄弟の長兄・エコが「ホテルの地下駐車場に車を停めてるので、その車で行こう」と言いました。

雨に濡れずに済みますからね。

地下駐車場に行って彼の車に乗り込むと運転席に座るのは長兄のエコ。

ふつうなら運転するのは弟で、オーナーの兄は後部座席に座るもんだと思ったワタシは、そうか弟たちは免許を持っていないのだな、と理解しました。

日本語のできる次男のトゥリ君に

「トゥリもデレックも免許持ってないんだね」

と訊くと

「モテナイヨ~」

と答えます。そして…

「免許持ってるのはエコだけ?」

「エコモ、モテナイヨ~」

ええっ!!

「免許、持ってなくてもいいの?」

「ダメダヨネ~」

ダメだろ…

そういえばバリ島では小中学生くらいの子どもたちがバイクに乗っています。

彼らも免許を持っていないって言ってましたからインドネシアでは無免許運転に寛容なんでしょうね。

 

 

それにしてももう15年以上も付き合ってる、彼ら3人とも免許を持っていないってことを今回はじめて知りました。

 

もしかしたらワタシのドライバー・デニさんも…

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左側ののんきに手を挙げているのがドライバーのデニさん。

免許持ってんだろうな?!

来年もやりますよ!

つばきやは昨日、12月26日で今年の営業を終えました。

今年も一年間、ありがとうございました。

忙しく仕事をさせていただくことのありがたさには、感謝の気持ちしかありません。

 

 

 

店の営業は終わりましたが、ワタシとフジタの作業はまだまだ続きます。

1月2日からの毎年恒例の「福券」売りの準備です。

「福券」て?

ご存知の方も多いと思いますが、福券袋は1万円で販売いたします。

その福券袋の中には1万円から2万円の、つばきやの家具と交換できる家具券が入っています。

1万円の福券袋の中に1万円の家具券?

全然お得じゃないし、と思ったアナタ。

1万円の家具券には副賞として家具が付いています。

毎年福券を楽しみにされているお客様は、1万円の家具券に副賞が付いていることをご存知の方も多く、1万5千円の家具券が当たると逆にガッカリされる方もいらっしゃいます。

ちなみに今年の正月の副賞最高額は¥47520のTVボードでした。

来年の副賞最高額は5万円台のテーブルと棚。

年々エスカレートしているような気がします。

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フジタが引き出しの調整をしているのは副賞のチェスト。

4台あります。

 

そんなこんなでワタシとフジタの仕事は年末ギリギリまで続きます。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

そして初売りでお待ちしています。

〝押さえ〟

こんにちは。野々市のつばきやです。

秋祭りのシーズンですね。

ワタシも昨晩は息子と一緒に町内の神輿作りのお手伝いに行ってきました。

 

 

先日入荷した荷物の中に、また一つ新しいアイアンが入ってきました。

つばきやのトイレットペーパーホルダーは人気商品なんですよ、って以前にも書きましたよね。

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でも、お客様の中には

「形や風合いはいいんだけどなぁ…」

と、いまひとつ購買につながらない方もいらっしゃいます。

その理由はコレ。

〝ペーパーを押さえるカバーが無い〟

 

 

 

ということで作ってきました、ハイ。

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溶接の跡を残し、ゴツゴツした雰囲気を出しました。

7mm角のアイアンバーを用いたのでズシリとしてます。

カバーを手で押さえなくても、カバー自体の重みでペーパーが切れるんですよ。

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カバーは単体で販売してます。

カバー有り・無し お選びください

 

ペーパーカバー  1500(1620)